唱歌と童謡とは
唱歌と童謡ですが、一般的にはこのふたつは混同されることが多いのですが、叙情歌とか愛唱歌という名称でまとめて扱われることもあります。
まず唱歌について簡単にいうと主に明治時代から大正、昭和にかけて小中学校での音楽の授業で教えるために作られた歌ということになります。
唱歌は本来、学校で教えることを目的としていたのでその歌詞は、孝行や国のために尽くせといった道徳的な内容が多く歌い込まれていました。
そしてややもすると歌としての芸術性がおろそかにされ、道徳の教科そのままの歌詞に、安直なメロディーをつけて済ますというような状況も出てきました。
そうしたなかで、もっと子供たちが親しみやすく、そして芸術的にも優れた新しい子供のための歌をつくろうという運動が盛り上がってきました。
大正時代の中頃に始まったこの運動は、全国の作家や音楽家を巻き込んだ一大ムーブメントとなりました。
そして数多くの新しい子供のための歌、つまり童謡が発表されていったのです。
その後、昭和初期そして戦後にいたるまでのおよそ40年にわたる息の長い文化運動となり、それぞれの時代に合わせてダイナミックな展開を見せたのです。