子どもの情景作品15番について
シューマンの作品の後の方の連作の1つであります1838年の子どもの情景作品15番の話をしま~す。
シューマンは愛するクララにあてた1838年の3月の手紙に私は突然30曲ばかりの風変わりで面白い曲を作曲して、その作曲した曲の中から12曲を選んで「子どもの情景」と名づけた。
と書いているのです。
でも、この12曲は子どもの情景が出されたときには13曲になっているのです。
子どもの情景には作品を演奏するにあたって、演奏の手引きになる音楽用語(楽語)である表示されているALLEGRO(アレグロ)、ADAGIO(アダージョ)という音楽用語もつけられていません。
でも、名曲のタイトル(標題)の持つ意味は重要なのです。
タイトルは何の意味をしているのか、そしてそれが演奏に与える影響について考えることは演奏者に任された課題なのです。
さてさて、シューマンはどのようにして子どもの情景という曲を作ったのか・・・。
それは彼が書いたものを通してかなり詳しく知ることができるのです。
彼は同じモチーフを持った曲をたくさん書いています。
シューマンが作曲した「子どもの情景」が完成に至るまで順序、段階は「選ぶこと」と、それをとぎすます作業だったのです。
最初にたくさんの小さな曲を作って、それから1つ1つの曲を選んで適切な順番に並べていったのです。
この方法によってシューマンは、13の美しい曲からなる名作、「子どもの情景を」作りあげたのです。