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詩人のお話~子どもの情景から

前の曲で子どもは眠りについて、この曲の夢を見ます。
でも詩人のお話には何か普通の子どもが子ども時代に経験しないものが登場します。
それは詩人ですが、その詩人というのは至上の存在なのです。
これは、シューマン自身が話しているのだ。
という人もいますが、ベートーヴェンがゲーテ、あるいはシューマンの父親に話しているのだ。
という人もいるのです。
詩人のお話は、遠く離れた人間より大きなものの存在を夢見るような曲なのです。
詩人のお話には、基本のモチーフへの関連をハッキリ言及出来るような個所はないですが、曲の至る所にモチーフが示唆されています。
冒頭では導音(主音を導くための音、たとえばハ長調のド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドであったら、導音はシの音。
この音がないと主音であるもとの音、ドには戻って来れない。)に先行された4度の上行音程が出てきます。
基本のモチーフと形は同じですが、音が異なります。
詩人が実際に話しているところは小さな音符で書かれています。
これはテクニックを見せびらかすためではなくて、また音を飾る目的でもなくて、表現を豊かにするための小さな音符なのです。
小さな音符の使用は、18世紀後半の記譜法に見られる音楽の表現方法です。