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こわいぞ~子どもの情景から

第3部の最後の3曲は、3つの場面からなるドラマになっている。
怖がっている子どもが居ます。
多分、子どもは半音階を怖がっているのだろう。
母親はしばらくその子どもを胸に抱いて安心させますが、そのうちまた怖い事が戻ってきます。
そしてもう1度母親が胸の中で子どもを安心させたところで、曲は終わります。
11番目の曲のタイトル、こわいぞはとても効果的です。
曲のはじめに何か怖いことも前ぶれがあるはずです。
連作を演奏するときに、こわいぞの前で少し間を置いてもいいのですが、最後の3曲は続けて演奏します。
〔子どもは眠る〕(子どもの情景から)子どもは眠るには、夢のような要素があります。
連作の基調であるト長調に戻るのはわれわれをじらすかのようにまだ先の方です。
この12番には、ト長調はまったく出てこないのです。
もう準備も出来ているのですが、ト長調に戻るには13曲目を待たなくてはなりません。
冒頭のフレーズのモチーフは暗示されてその中に含まれているのだが、音の下りてくる前に行ったりきたり向きを変えたりするのです。
そして中間部に基本のモチーフがハッキリと提示されるのだが、今度はト長調から3度離れたホ長調です。
子どもは眠るは連作の4番目のようにハッキリ終わってはいません。
我々は宙に浮かされたように取り残されます。
この連作を演奏するときは、次の曲に向かっていくか、少なくとも最後の曲に向かって進むということを考えながら演奏するのです。
そして、それぞれ1曲1曲の曲の間に緊張感を持つようにします。