唱歌と童謡とは
唱歌と童謡ですが、一般的にはこのふたつは混同されることが多いのですが、叙情歌とか愛唱歌という名称でまとめて扱われることもあります。
まず唱歌について簡単にいうと主に明治時代から大正、昭和にかけて小中学校での音楽の授業で教えるために作られた歌ということになります。
唱歌は本来、学校で教えることを目的としていたのでその歌詞は、孝行や国のために尽くせといった道徳的な内容が多く歌い込まれていました。
そしてややもすると歌としての芸術性がおろそかにされ、道徳の教科そのままの歌詞に、安直なメロディーをつけて済ますというような状況も出てきました。
そうしたなかで、もっと子供たちが親しみやすく、そして芸術的にも優れた新しい子供のための歌をつくろうという運動が盛り上がってきました。
大正時代の中頃に始まったこの運動は、全国の作家や音楽家を巻き込んだ一大ムーブメントとなりました。
そして数多くの新しい子供のための歌、つまり童謡が発表されていったのです。
その後、昭和初期そして戦後にいたるまでのおよそ40年にわたる息の長い文化運動となり、それぞれの時代に合わせてダイナミックな展開を見せたのです。
日本民謡とは
日本民謡は、日本各地で庶民の間に歌い継がれてきたもので、楽典に則りつくられたものではありません。
拍子等、多くが不規則なものとなっています。
しかし、古くから、人々の心の中にあった日本民謡は、どこか私たちの心を強く打つものがあります。
ゆっくりとしたテンポの歌、さびしい曲調の民謡、素朴な曲、そして、陽気な民謡とさまざまです。
また、北海道・東北の厳しい気候の中で生まれた曲、そして、九州・沖縄の民謡など、曲の感じも異なっています。
民謡の多くは、農村から生まれ、これらのほとんどが踊りを伴い、農民の慰安としての意味合いをもっているということもできます。
日本の民謡は古代から続く伝統的な歌唱曲の総称で、大部分は歌のみで楽器は加わらない。
日本語の発声、韻から生まれたもので日本固有の音楽の原点といえます。
現存する民謡は、およそ58,000曲ですが、狭義では琉球民謡、アイヌ民謡を含まないこともあります。
広義では、広く人にしたしまれた歌という意味で、流行歌なども含むことがあります。
明治時代後期から大正時代にかけて北原白秋らによって新たに創作された民謡は、それまでの民謡と区別して新民謡、もしくは創作民謡と呼ばれています。
民謡は、いくつかの種類に分けることができます。
民謡を音楽的に分類すると、手拍子と共に歌う歌と一人で歌う歌の2つに分けられます。
手拍子を取り、大勢で歌う歌は、多くが踊りを伴い2拍子の曲となっています 。
一人で歌う歌は、手拍子がとれない複雑な節回しを持つ歌です
ブルースとは
ブルースは旋律に独特の節回しがあり、 一般にブルー・ノート・スケールと呼ばれている5音階で即興的に演奏されます。
特に短3度、減5度、短7度の音に用いられる微妙な音の訛りはクオーターと呼ばれ、ブルース独特の音であり、カントリーやジャズには基本的にみられない音である。
ピアノではこの音を出すのが不可能のため、3度の音の場合は、長短の二つの鍵盤をトリルしたり同時に打鍵したりなどのテクニックを用いる奏者もいます。
ブルース形式ではないのに、タイトルにブルースがつく曲もあるので、注意が必要です。
とくに日本の場合ブルースというと、前記のブルースに影響を受けた淡谷のり子、青江三奈らに流れを発する、哀しい雰囲気でムードのある歌謡曲をさす場合の方が多いです。
従って、別れのブルース、伊勢佐木町ブルースといったように、歌謡曲や演歌などでタイトルにブルースがつく曲はおおむね、音楽的にはブルースとはまったく別の物です。
マイナーブルースに近い構成のものもあるが、メロディーの音階がブルーノートスケールではなく演歌ペンタトニックスケールなどの違いがあります。
これらには歌詞が物悲しいことと、アレジにサックスを多用しているという共通点があります。
さらに、リズム・アンド・ブルースと混同されるケースもあるので、こちらも注意が必要です
シャンソンとは
シャンソンは、フランス語で歌の意味です。
したがって、少なくとも現代のフランス語圏においては、シャンソンは歌全般を意味し、特定ジャンルの楽曲を指すものではありません。
他言語圏ではフランス語で歌われる曲という意味で使われることが多く、この場合も何らかの音楽的特徴を持つものではありません。
なおイタリア音楽のカンツォーネとは元々の語源は同じです。
ちなみに中世からルネサンスにかけてのヨーロッパでは、シャンソンと呼ばれる歌曲が数多く作られたが、これとても単にフランス語で歌われるポリフォニーの世俗的声楽曲を総称する名称にすぎず、特定の形式、様式をさすものではありません。
日本において1970年代以前に流行したフランスの歌謡曲全般をシャンソンと呼ぶ場合が多く、これらを日本語訳でカバーしたものもシャンソンに分類されます。
フランス語で歌われていても、例えばヒップホップなどの新しい曲は通常シャンソンとは見なされない。
また、ラストダンスは私に、オー・シャンゼリゼのように、元々英語詞だったものが、フランス語の訳詞で大ヒットしたためシャンソンと呼ばれるようになった曲もあります。
演歌とは
演歌が用いる音階の多くは日本古来の民謡等で歌われてきた5音階が用いられることが多い。
この音階法は古賀正男、後の古賀政男による古賀メロディとして定着した、以降演歌独特の音階となっています。
古賀メロディーについては、初期、クラシックの正統派・東京芸大出身の藤山一郎の声楽技術を正統に解釈したクルーン唱法で一世を風靡したが、やがてそのメロディーは邦楽的技巧表現の傾向を強め、1960年代に美空ひばりを得ることによって演歌の巨匠としてその地位を確立したのです。
小節を利かしながら、それぞれの個性で崩しながら演歌歌手たちが古賀メロディーを個性的に歌いました。
歌唱法の特徴としては、小節と呼ばれる独特の歌唱法が多用されています。
又、必ずと言ってよいほど、ビブラートを深く、巧妙に入れる。
演歌歌手、日本的なイメージを大切にするため、歌唱時に和服を着用することが多いのです。
歌詞の内容は“海・酒・涙・女・雨・北国・雪・別れ”がよく取り上げられ、これらのフレーズを中心に男女間の切ない愛や悲恋などを歌ったものが多いです。
クラシック音楽とは
クラシック音楽とは古典である音楽のことですが、一般には西洋の芸術音楽を指して言います。
クラシック音楽の対語としてしばしば大衆音楽が使われるが、あまりに範囲が広すぎ全体を把握する事が困難であるのと、否定的なニュアンスが含まれることからポピュラー音楽という呼称での再認識を提唱する立場もあります。
このクラシック音楽と言う時、暗黙の前提として西洋の伝統な宗教音楽や宮廷音楽の系譜に連なる芸術音楽を指すのです。
日本では、18世紀から20世紀半ばまでの250年間のそれをクラシック音楽として考える人々が多いのです。
したがって、そこから外れる西洋の純民衆的な伝統音楽は、民族音楽と見なされ、アラブやアラブ、中国など非西洋の古典音楽は、字義通りのクラシック音楽だが、これも民族音楽とされています。
西洋伝統音楽における狭義のクラシック音楽は、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンに代表される古典派の音楽のことです。
彼らの時代、あるいはその直前のバッハの時代には、演奏面においてはヴァイオリン属楽器やピアノなどの音量が大きく取れる新しい楽器の発明や平均律理論の開発など今日につながる新しい動きが生まれているし、作曲技法の上でもソナタ形式などの新しい様式が取り入れられました。